知っててほしい猫のお話し

猫の保護活動と、猫の寿命と、より良い共生社会を目指すには

一般社団法人ペットフード協会による『平成28年全国犬猫飼育実態調査 全国犬猫飼育実態調査』調べによると
猫の平均寿命は、2016年で15.04歳ということです。
そして野良猫の平均寿命は、諸説ありますが、5年前後と言われることが多いようです。
理由は病気であったり事故であったり・・・。長く生きられない猫がどんどん毎年増えることはとても悲しいこと、と全国的にTNR(避妊手術をして元の場所に戻すこと)が増えた背景とも言えます。
ただし、かわいそうだから、と手術して「増やさない」と決めているのも人間です。
できる事なら手術したら里親さんを見つける努力もしていきたいものですね。

  

猫に出会ったら

もしあなたたが野良猫らしき猫に出会ったら、こんな方法があると思います。

  

 子猫の場合

・まずお母さん猫がそばにいるか確認し、もし母猫とはぐれた、または明らかに捨てられたと思われる子猫の場合、月齢に応じ
 てケアが必要となります。
 (乳飲み子を拾ってしまった場合は、3-4時間おきにケアが必要となり、働いている人は対応がとても難しいです・・・)。

・すぐに獣医さんに連れて行き、健康チェックをしてもらい、育児(猫)の指導を仰ぐこととお勧めします。

・生まれたて、もしくは目も開いていないほどの子猫は、体温の調節が出来ませんので、湯たんぽやカイロを布で包み、温かい
 環境に置くようにしましょう。
 夏場と冬場ではこの辺りも違ってきますので、すぐに動物病院へ直行して、教えてもらった方がいいと思います。

・季節に関わらず、生後間もない猫や衰弱が見られる猫は、体が汚れていても洗うのは控え、温かい濡れタオルで拭いたりして
 清潔に保ちましょう。
 病院で頼めば拭いてもらえるので、発見したらすぐに動物病院へ!

・人間の牛乳は上げないでください。子猫専用のミルクをあげるように。
 量は体重、月齢、健康状態により変わります。
 1日数回(3時間おきくらい)、注射器のシリンダーやスポイト(書道用のスポイトが便利)で与えます。
 月齢1~2か月になれば、ドライフードやウェットフードに徐々に切り替えていきます。

・また、本来は母猫がすべき排出サポートも必要です。
 1日に数回(授乳後にするとよいと思います)、温かくした濡れタオルや柔らかいティッシュ(人肌のお湯で湿らせたもの)
 で子猫のお尻をそっとなでるか、トントンと小刻みに振動を与えて排出を促しましょう。
 排出が自分で出来るくらいまで成長したら、小さな箱に猫砂やペットシートを引いて、トイレのしつけを行います。

  

 母猫もいる子猫の場合

・母猫がいる場合、行政やNGOから保護ケージを借りてきて、母猫と子猫を保護することも一案です。
 出産直後と子猫が小さいうちは、母猫も警戒心が強く、気が立っている場合が多く、保護は非常に難しいと思います。
 周りの保護団体さん等にも相談してみてください。

・母猫・子猫ともも保護し、しばらく体調をみながら、子猫は上記の方法で、母猫は、次の発情期の前までに不妊手術を行った
 後母猫も子猫と同様、里親さんを探すことが出来ることが一番望ましいでしょう。
 やむを得ず地域猫としてリリースせざるを得ない場合もあるかもしれませんが、地域の「さくら猫活動(TNR活動)」をして
 いる方・団体とも相談すると良いかもしれません。

  

 成猫の場合

・近隣に「探し猫」のポスター等がないか、近くの動物病院に問い合わせたり、動物病院に連れて行けるようであれば、マイク
 ロチップが埋め込まれていないか確認し、もし埋め込まれていればその情報を元に飼い主に連絡が可能です。

・地元の保護団体さんの里親サイトを確認し、保護した猫が、迷い猫になっていないか確認する方法もあります。

・もし残念ながら飼い主さんがいないようであれば、動物病院で健康チェックをしてもらった後、ご自身で飼うか、里親を募集
 するかを決めなくてはなりません。
 里親を募集する場合でも、出来るだけワクチンや不妊・去勢手術はご自身で行っておきましょう。自治体によっては、野良猫
 の不妊・去勢手術に補助が出るところもあります。

・現在の里親募集サイトには沢山の野良猫が里親さんを待っている状態であり、多くの猫たちが、すでにトイレのしつけ済み、
 不妊・去勢手術済み、ワクチン接種済みとなっていることから、それらのケアが出来ていない猫はどうしてもディスアドバ
 ンテージにならざるを得ません。
 また、子猫に比べて、成猫の方が里親さんを見つけづらいことも確かです。ただ、成猫は、一般的に落ち着いており、飼い
 主さんや先住猫さんとの相性さえ合えば、飼いやすいともいわれます。

  
猫に「出会って」しまったら、命を預かるものとしての責任が伴います。時々、「自分はたまたま猫に出会ってしまっ
ただけで、責任も費用負担も負いたくない」という相談も受けますが、発見者責任としてできる限りの誠実さを持って、でき
るだけの対応をお願いいたします。

  

 里親さんの募集

・近くの動物愛護相談センターに相談
「行政=保健所=殺処分」というイメージがあるかもしれませんが、現在は行政によっては、地元のNGOと協力して、できるだ
 け殺処分を減らそうと様々な取組みを行っています。
 行政から地域で活躍する信頼できるNGOの方を紹介してくれる場合もあるかもしれません。

・動物保護団体に相談
 もし身近にあるかわからない場合は、動物愛護相談センターに協力・登録している団体に問い合わせをしてみる方法もありま
 す(動物保護センターでは、登録ボランティアの一覧を掲載しているところもあります)。

・インターネット等で里親募集をする
 里親募集サイトもたくさんあります。どのサイトが信頼が置けるか、については、まずはご自身でいくつかのサイトを確認し
 てみてください。
 サイト管理者の動物愛護・管理に対する姿勢、譲渡と飼育の条件に対する考え方(トイレしつけ、不妊・去勢手術、ワクチ
 ン、お届け方法、譲渡・飼育時の条件等)、サイト利用者の雰囲気、掲載されている情報、譲渡実績等から信頼が置けそうか
 を判断します。

・地元のコミュニティ紙やSNSに写真や譲渡条件を掲載するという方法もあるでしょう。獣医さんによっては、診察した捨て猫
 の里親募集の掲示をしてくれるところもあるようです。

・それまで里親募集をしたことがない人にとっては、他の保護主さんの譲渡の条件は非常に参考になるかと思います。時に、
 他の保護主さんの猫の譲渡条件が厳しすぎる(一人暮らし・独身の飼い主、高齢の飼い主者は譲渡しない、脱走防止の柵
 が取り付けられていないお宅には譲渡しない等)と感じる人がいるかもしれません。ただ、そういった条件は、子猫が引
 き取られたお宅で再度不幸にならないようにとの配慮から設けている条件でもあります。また、幸運にも里親さん候補が
 見つかった場合にも、メールや電話でのやり取りから、動物の虐待等の危険がなさそうか、また、できれば里親さんのご
 自宅を確認し、これから過ごす猫の環境まで見られればベストかと思います。

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